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プリウスを始めとしたハイブリッドカーに搭載「EVモード」について

2024.03.23
プリウスを始めとしたハイブリッドカーに搭載「EVモード」について

プリウスなどのハイブリッドカーに搭載されている「EVモード」。

この機能についてご存知でしょうか?
このEVモードにすると、どうなるのか知らない方が多いかと思います。

そこで今回はEVモードについて解説いたします。

「EVモード」とは??

EVモードは、プリウスを始めとしたトヨタ(レクサス)のハイブリッドカーに採用されている走行モード!!

スイッチを押すことでエンジンを使用せずに電気自動車のようにモーターのみでの走行が可能なので、夜間の市街地などエンジン騒音を抑えたい場合などに最適な機能です。

EVモードで走れる走行距離

EVモードが使用できるのはハイブリッド駆動用バッテリーの充電量が減った時までとなりますが、一般的にEVモードで走れる距離は数百メートル~1km程度です。

アクセルの踏み具合、速度の度合い、道路状況によりますが、本当に静かに走行したい場合に使用することをお勧め致します。

EVモードの最高速度

EVモードには制限速度があり、その速度を超えると自動的に解除されるようになっています。

プリウスで見ると、EVモードは2代目から登載されており2代目、3代目ともに制限速度は60km/hまで、

現行の4代目プリウスからは110㎞/hまで制限速度が伸びており、高速道路の走行でも使えるようになっています。

ですが、100km/hで走ってしまうとバッテリーの消費も激しくなり多用した場合には燃費が20km/Lを下回ってしまうこともあります。

山道や峠道などで下り坂を活用できるのであればEVモードを使った方が燃費は良くなり、うまく活用すれば28㎞/Lぐらいまで伸びることもあります。

充電状況や燃費がどのぐらいになっているかはプリウスのディスプレイに表示されますので、

安全確認をしたうえで、確認しながら運転を調整すればEVモードを使ったエコ運転が実現できます。

EVモードのメリット/静粛性と燃費向上

EVモード使用時にはエンジンが稼働しないので、とても静かな走行が可能です。

プリウスに乗ってまず初めに気づくのは、エンジンスタートや走り出しの時にほとんど音がせずとても静かなことです。

EVモードであればこの静かな状態をある一定条件に達するまでキープできるので、普段味わえない静粛感がメリットといえます。

また、あまり騒音を立てたくない住宅地を運転する時や夜間、外の音を聞きながらドライブしたいときなどにもオススメです。

坂道でEVモード

■上り坂/無駄な充電分を効率よく消費

山道や峠道の上り坂はパワーが必要となるので、通常エンジンのみでの走行となっており、その間ハイブリッド駆動用バッテリーは充電され続けています。
上り坂ではハイブリッド駆動用バッテリーが満充電になることも少なくなく、満充電になった後はエンジンが高回転で回っているだけとなります

そうすると燃費が悪くなる一方ですが、ここでEVモードを使用することで、無駄な充電をする前にハイブリッド駆動用バッテリーを消費する活用方法があります。

■下り坂/ガソリン消費を抑えられる

下り坂でEVモードに入れるとエンジンは停止していても自動的に充電されるようになるので、結果的にガソリン消費を抑えて燃費に良い影響が生まれます。

これらを踏まえて、EVモードを積極的に使うと燃費の悪くなりがちな山道や峠道でもハイブリッドカーならではの燃費対策ができます。

EVモードのデメリット/燃費

EVモードのデメリットは、使い方によっては燃費が悪くなるということです。

EVモードを使うとハイブリッド駆動用バッテリーに蓄えた電気を一方的に使うので、ギリギリまで使うとその後の充電の際にはエンジンを余計に回す必要が出てきます!!

エンジンの回転数が多ければ燃費が悪くなるのは道理ですので、ハイブリッド走行時よりも多少燃費が悪くなることもあります。

山道や峠道を走っている時には逆の場合があり、EVモードを積極的に使ったほうが燃費が良くなることもあるので、結局は使い方次第と言えるでしょう。

EVモードが使用できない条件

■車速が高いとき

■アクセルペダルを大きく踏み込んだときや坂道など

■ハイブリッドシステムが高温のとき

■炎天下に駐車したあとや登降坂、高速走行後など

■ハイブリッドシステムが低温のとき。約0℃を下まわるような低温下に長時間駐車したあとなど

■ガソリンエンジンが暖機運転中のとき

■駆動用電池の充電量が低いとき

■フロントウインドウガラスの曇り取りを使用しているとき

上記のような状態の時には使用できず、ブザーが鳴ったりディスプレイにメッセージが表示されることがあります。

まとめ

駆動用電池に充分な残量がある状態のときは駆動用電池に蓄えられた電気を使用してEVモードで走行し、
EVモードで必要な電池残量がなくなると、自動でHVモード(ガソリンエンジンと電気モーターを併用して走行)に移行するので、スイッチ操作は不要となります。

EV走行するための駆動用電池残量を温存したいときなどにはスイッチ操作により、任意のタイミングでHVモードに切りかえることも◎
高速道路などを走行するときは、電気消費量を抑えるためにHVモードで走行することをオススメいたします。

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